適用機種名(本数)
KSF2000/KFH2900 (1本)
KSF3200C/KSF4000C (2本)
KSF5000B/KSF6000B (3本)
KSF7700B (4本)
KSF10300B (6本)
KSF12900B (7本)
KSF15500B (9本)
KSF20700B (12本)
KSF31800B (18本)
近年、各種産業界の発展に伴って、自動化と省力化の為の空気圧縮機器の利用が増大の一途をたどっておりますが、これに比例して、圧縮空気中の水分などによって生ずるトラブルも急激に増大をしています。
エアーコンプレッサーに吸入される空気は、有害なゴミ・ホコリ・水蒸気・その他の不純物を含んでおり、0.69MPaの場合、大気をコンプレッサーで吸い込んで、約1/8の体積に圧縮している為、水分・ゴミ・ホコリ・油分などは、大気の約8倍の濃度で保有しています。
又、空気を圧縮したり空気の温度を下げますと、元の空気の圧力及び、その温度の時の様には多くの水蒸気を含むことが出来ず、余分な水蒸気は水分となります。
この不純物の混入した圧縮空気を使用すると、様々なトラブルの原因となる訳です。
そこで、エアーコンプレッサーから吐出された湿度が高く、凝縮水の含んだ圧縮空気は、冷凍式エアードライヤーによって除湿された乾燥空気となって送り出され、更に乾燥空気に残る固形物は、フィルターを通して、より清潔な乾燥空気を送り出す事となります。
オリオン機械製、臭気除去用スーパーACFフィルター(スーパーフィルターKSFシリーズ)は、ペーパー状のオイル(臭い)を吸着除去出来るように設計されており、EKS2000は、下記製品の交換用のフィルターエレメントとなります。
本体型式 | 使用本数 |
KSF2000 | 1 |
KSF3200C | 2 |
KSF4000C | 2 |
KSF5000B | 3 |
KSF6000B | 3 |
KSF7700B | 4 |
KSF10300B | 6 |
KSF12900B | 7 |
KSF15500B | 9 |
KSF20700B | 12 |
KSF31800B | 18 |
EKS2000は、新開発の「繊維状活性炭」を採用する事により、出口油分濃度を0.003wtppmに低減したフィルターエレメントでありますが、フィルターエレメントは消耗品ですので、定期的な交換が必要となります。
目安と致しましては、フィルターエレメント取り付け後、最長1年での定期的交換となりますが、使用される環境により、1年より短い期間(数ヶ月)の場合もあります。
又、差圧計(オプション品)を取り付けている場合は、1年以内でも、差圧計の指針が黄色範囲内(0.045〜0.07MPa)になりましたら、新品のフィルターエレメントとの交換となります。
差圧計の赤色範囲(0.07MPa以上)は、使用不可能となりますので、指針が赤色範囲内に入る前に、フィルターエレメントの交換が必要となります。
もし、フィルターエレメントの交換を怠りますと、不純物の2次側への流出等、フィルター本体の故障が発生する恐れもありますので、ご注意願います。
T−1.フィルターエレメントの交換に付いて(KSF2000)
@ハウジングを外す際、バンドカバー固定ネジをゆるめ、容器内の空気が抜けている事を確認して下さい。
圧縮空気を抜かずにネジをゆるめますと、ネジ穴より圧縮空気が漏れます。
Aバンドカバーを180°回転させ仮固定し、バンドのちょうナットをゆるめます。
Bバンドを外し、ハウジングを下方に引きますと、内部の落下防止のフックが外れます。
C内部のフィルターエレメントを下方に抜きます。
D新しいフィルターエレメントのヘッドカバーにOリングを取り付け、ボディー内に差し込みます。
Eハウジング側にOリングを入れ、フックが掛かるまで上方に押し上げます。
Fバンドを掛ける時、バンドカバー固定ネジがバンド締め付け部の中央になる位置に合わせます。
Gちょうナットがストッパーで止まるまで締め付けます。
Hバンドカバーを元の位置に戻します。
T−2.フィルターエレメントの交換に付いて(KSF3200C~KSF31800B)
@フランジ部の六角ボルトを外して、ハウジングを開けて下さい。
Aハウジング内側の支え金具(M4 皿小ネジ4か所)を取り除いて下さい。
その後、ハウジングの内側の汚れを落として下さい。
Bフィルターエレメントを下に引き抜き、新しいフィルターエレメントを容器内にある道入管めがけて挿入し、止まるまで押し上げて下さい。
Cハウジングを閉じて、取り付け用ボルト・ナットで固定して下さい。
※取り付け用ボルト・ナット・フランジ用ガスケット及び締め付けトルク
型式 | A部 | B部 | 品番・規格 | 呼び | 板厚 |
KSF3200C | M16 | M12 | 04GE6191501 | 外径288mm | 3mm |
KSF4000C | M16 | M12 | 04GE6191501 | 外径288mm | 3mm |
KSF5000B | M16 | M22 | JIS B 2220 10K用 | 250A | 3mm |
KSF6000B | M16 | M22 | JIS B 2220 10K用 | 250A | 3mm |
KSF7700B | M16 | M22 | JIS B 2220 10K用 | 300A | 3mm |
KSF10300B | M20 | M24 | JIS B 2220 10K用 | 400A | 3mm |
KSF12900B | M20 | M24 | JIS B 2220 10K用 | 450A | 3mm |
KSF15500B | M20 | M24 | JIS B 2220 10K用 | 500A | 3mm |
KSF20700B | M20 | M30 | JIS B 2220 10K用 | 550A | 3mm |
KSF31800B | M22 | M30 | JIS B 2220 10K用 | 600A | 3mm |
※ボルト・ナット六角寸法、参考締め付けトルク
呼び | M12 | M16 | M20 | M22 | M24 | M30 |
C寸法 | 19 | 24 | 30 | 32 | 36 | 46 |
締付トルク(参考 | 50N・m | 130N・m | 260N・m | 320N・m | 440N・m | 890N・m |
※Oリングに関しまして、フィルター用のOリングは、フィルターエレメントに付属されておりますが、ハウジング側のOリングに付きましては、別途ご購入となります。
U.エレメントライフオンジケータ(オプション品)用電池の交換方法
フィルターエレメント交換時は、エレメントライフインジケータの電池も新品と交換して下さい。
@蓋の固定ネジをゆるめます。
A蓋をスライドさせて外します。
B内部の電池と新品の電池を交換します。
エレメントライフインジケータは、電池を交換する事によりリセットされ、時間をカウントし始めます。
C電池交換後及び、作動確認時は、ケース内部の点灯確認スイッチを押し、LEDが点灯する事を確認して下さい。
※乾電池は、必ず単三アルカリ乾電池(LR6)を使用して下さい。他の乾電池の使用は、誤動作の原因となります。
※(+)、(−)を正しく入れて下さい。
※新しい電池と使用した電池、他の種類の電池を混ぜて使わないで下さい。
※使い切った電池は、すぐに取り出して下さい。
V.注意点に付いて
@フィルターエレメントを交換する時は、圧力容器内の圧縮空気を抜いてから行います。
圧縮空気が残っていると、空気が噴き出し、ケガの原因となります。
A圧縮空気を流す前に、必ずハウジングのセット状況を確認して下さい。ハウジングの固定が不十分ですと、ハウジングが外れ、圧縮空気が噴き出し、ケガの原因となります。
Bフィルターエレメントの表面に付着物が有る場合は、エアーガンなどで軽く取り除いて下さい。
Cフィルターエレメントを固定する際は、フィルターエレメントをまっすぐに取り付け、Oリングの接続箇所が完全にシールされるように注意して下さい。
シールが不完全ですと、不純物などが2次側に流れる恐れが有ります。
Dフィルターエレメントの交換が不完全ですと、圧縮空気の噴き出しによるケガ、不純物の2次側への流出などの原因になることがありますので、呉々もご注意をお願いします。