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オリオン ドライポンプ KRF25(A)/KRX(S)5/KD701用ブレード
真空ポンプとは、大気圧より低い圧力の気体で満たされている特定の空間の状態を作り、又、特定の空間(真空容器)から気体を排除する装置の事を意味します。
1965年にわが国の無給油式回転真空ポンプの歴史を開いたオリオンドライポンプは、以来優れた機能により、様々な業界の自動化・省力化に欠かせないものとして、愛用をされております。 しかし、無給油式回転真空ポンプは、優れた特長の反面、運転音が大きい、寿命が短いと指摘されておりましたが、永年の努力の結果、これまでの無給油式回転真空ポンプでは考えられない程の静音、長寿命化に成功しております。 T.オリオンドライポンプの特徴 ・真空利用(バキューム)・排気(ブロワ)の場合も油分を含みませんから、作業環境や製品(物体) が油で汚染される事が無く、様々な分野にご利用出来ます。 ・運転音が小さく、長寿命です。又、機種により異なりますが、ゲージ、コントローラを標準装備としています。 ・自己潤滑性特殊カーボンブレードの使用により、耐久性に優れています。 ・多翼高速回転が、脈動の少ない安定した吸・排気を行います。 U.オリオンドライポンプの動作原理 ・構造は、シリンダとサイドプレートで囲まれた空間に、ロータがシリンダに対して偏心して置かれ、それぞれが極小のクリアランスで調整、組み立てられています。 ロータ外周の溝には、ブレードが複数枚組み込まれ、ロータの回転によりそのブレードが遠心力でシリンダ内壁を常に摺動するようになっています。 ・ブレード、ロータ、シリンダ及びサイドプレートによって囲まれた空間の容積がロータの回転と共に変化します。 ※吸入→吸入終わり、圧縮始め→圧縮終わり、排出始め→排出 この動作を連続的に行う事により、吸入口から排出口へ空気を移送します。 ・4枚翼のポンプ形式では、一回転で4回の吸排気が行われます。 吸入終わりの最大容積をV(L)、回転数をN(rpm)とすると、1分間に4VN(L)の空気を排気する事になり、この理論を設計排気量と言います。 V.オリオンドライポンプの取り扱いについて ・可燃性・爆発性ガスの吸引厳禁 可燃性・爆発性のガスを絶対に吸引しないでください。また、可燃性・爆発性ガスが発生する場所では絶対に使用しないでください。爆発・火災の原因になります。 ・真空配管の閉塞運転禁止(Vタイプ及びV・Bタイプ) バキュームコントローラを全閉し、真空配管を閉塞させて運転しないでください。 ポンプ温度が異常に上昇し、故障・保護カバーの変形・やけどの原因になります。 ・排気配管の閉塞運転禁止(B タイプ及びV・B タイプ) プレッシャーコントローラを全閉し、排気配管を閉塞させて運転しないでください。 配管内の圧力・温度が異常に上昇し、配管・ポンプ部品の破損・破裂による重傷、故障の原因になります。 ・仕様圧力を超えて使用しない 仕様圧力を超えて使用すると,寿命を短くすると同時に,故障・異常発熱・事故の原因になります。 W.オリオンドライポンプの使用について ・吸入気体は腐食性及び爆発性ガス、蒸気及び結露がなく、塵埃の少ない常温常湿清浄空気を目安としてください。 ※常温:0〜40℃ ※常湿:65%±20%(JIS Z 8703) ・逆回転運転厳禁。 ・ドライポンプの周囲温度は0〜40℃にしてください。 またポンプ内部で結露しないようにしてください。 ・油、水、ほこり、雨等がポンプ内に浸入したり、ポンプにかからないようにしてください。 また、注油は絶対にしないでください。 X.オリオンドライポンプの配管について ・鋼管の直付配管はしないでください。 ・吸気及び排気配管はホース接続としてください。鋼管で直付配管すると配管系との共振により騒音、振動の原因になります。また排気ホースは耐熱、耐圧(100kPa 以上)ホースを使用してください。 ・ホース内面のゴミを完全に除去してから配管してください。 ・吸気エアーの中に粉塵が多量の場合または粉塵の粒子が微細(10μm 以下)の場合には、付属のフィルターの他に対応できるフィルターを併用してください。 ・排気配管内で発生した結露水がポンプに浸入したり、末端より吐出しないように排気配管の状態に応じて、配管途中にドレンを設けてください。 ・管内結露水がポンプ内部に浸入すると、錆び付き、ロック、ブレード飛び出し不良の原因となりま すので、排気配管内で発生した結露水が抜けるように、配管内にバルブまたはドレンを設けてください。また、定期的に溜まった結露水を排出してください。 ・ポンプに結露水が浸入しないように、ポンプ側にバルブまたはドレンを設けてください。 ・配管が長い場合は中間にバルブまたはドレンを設けてください。 ・配管末端より結露水が吐出する場合は、配管末端にバルブまたはドレンを設けてください。 ・稼動回数の少ないポンプは、運転終了後10〜15 分間の空運転をしてください。 ・ポンプ停止時、残圧で逆回転するとブレードが破損しやすいため、必ずポンプの吸入口(または排気口)から50cm 以内を目安に逆止弁を取り付けてください。その際、逆止弁は床面に対して水平に取り付けてください。水平に取り付けないと、脈動や異常音の原因になります。 (推奨逆止弁:メーカー名:KITZ/青銅製JIS 規格 スイングチャッキバルブ) ・配管する際、配管部品にシールテープを巻かないでください。シールテープの破片が、コントローラの誤動作や異常音の原因になります。 ・配管部品の締め込み過ぎに注意してください。締め込み過ぎるとSD ケースが破損する場合があります。 Y.消耗部品(ブレード)の交換について ・ブレード交換時間はブレード摩耗による故障を予防する為の推奨時間で60Hz 運転時の平均的ブレー ド摩耗量から推定しており、性能を保証するものではありません。高温度、低湿度環境下などご使用環境によってはブレード摩耗が促進され、上記交換時間を満たさない場合があります。性能が低下したり、運転音が大きくなった場合は早めに交換してください。 ・定期的なブレード交換を実施しないと、ブレード高さ寸法や、厚み寸法の摩耗進行により、ブレードが破損し、ポンプロックによる運転不能に至る可能性があります。 ※ブレード交換目安時間 (1)常用真空度・排気圧力推奨範囲 8,500時間 1気圧下におけるドライポンプの最適性能(寿命、運転音など)を発揮できる真空度・排気圧力範囲です。 高い真空度・排気圧力を必要としない場合は、推奨範囲内でご使用下さい。 (2)常用真空度・排気圧力最高値 6,500時間 1気圧下におけるドライポンプを連続使用できる真空度・排気圧力の上限です。 この上限を超えてポンプを運転しないでください。ポンプ寿命を縮めると同時に、故障・事故の原因になります。
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